『世界の絶景100選Ⅱ』ベネズエラ編
昨年夏、『世界の絶景100選 Ⅱ』
南米ベネズエラ、ギアナ高地の
世界一の落差を誇る『エンジェル・フォール』
その道のりは、想像通り遠かった・・。
日本からアメリカを経由しベネズエラの首都『カラカス』へ、
さらに小型機に乗り継ぎ、ようやくギアナ高地の玄関『カナイマ』に到着。
ベースとなるホテルはカナイマでは中級か?
一応お湯は出る・・・が、エアコンは無く扇風機のみ。
暑いが気にせず眠る・・・。
いよいよ『エンジェル・フォール』に向かうのだが、
ここからはボートで移動・・。
丸1日川をのぼっていく。
川の上とはいえ、気温35度。
雨季のベネズエラはやはり蒸し暑く、幸か不幸か晴天・・
あっという間に汗が噴出し、体力が消耗していくのがわかる。
日本を出て4日目・・体が休まる間もない移動・・仕方ない・・・。
しかし、目の前に徐々に迫ってくる
カメラマンとしては、やはり憧れの『ギアナ高地』
その『テーブルマウンテン』の恐ろしく荘厳で美しい姿は、
我々スタッフの疲れを忘れさせて余りあるものだった・・・。
近づくにつれ、その高さに驚く・・
2000m近い高さの台地。
『なんじゃぁ~こりゃぁ~』
全員そう言ってしまうのがお解かりいただけるだろうか・・・。
あっけにとられ続け数時間・・・
危険な急流があり、人は陸路で迂回。
途中の村で昼食休憩
でたぁ!
わかりますかぁ・・アリさんです・・・
なんていうんでしょうか・・・炒めて・・甘目のたれがからんで・・
んでもって、『ど~ぞ』って・・・・。
大きさ約2cm・・・食べてみる・・・
パリッ・・・・
・・・・???
んにゅ
!!!
ぬぉぁっ!
・・・んべぇ~・・・に、苦い・・・ん?・・甘い・・・
ん~~・・食えない事はないなぁ・・・
そう思った自分に
感心しつつ少し落ち込む・・・が、先へ。
1時間ほど歩き、再びボートと合流。
さらに川を上る事数時間・・・。
ようやく夕方に今日の目的地に到着。
『エンジェル・フォール』に一番近い宿泊施設だそうだ。
といっても、トタン屋根だけの大き目の小屋・・・。
発電機を回して、バッテリーを充電・・・夕食。
こんなところでは、こんな食事が一番美味い。
鳥の丸焼きにパスタ・・・。
蚊取り線香を大量に焚き、ランタンの明かりの中
全員ハンモックで眠る・・・意外と眠れるもんだ・・・。
翌日、いよいよ『エンジェル・フォール』へ・・
ジャングルの中、山道を数時間・・・
ぉ・・・あ・・・
・・・高い・・・
落差約1000m・・はるか雲の上から滝が落ちてきている・・・
んあぁ~・・・っと、口が開いたまんま・・・
はぁ?・・・滝つぼが無いっ!
あまりの落差で、水が途中で霧に変わり
滝つぼが無いのだ・・・
しばしボーゼン・・・
驚きはやがて感心に変わり、そしてようやく受け入れられていく・・・
人はあんまりびっくりすると、きちんと受け入れるのに
時間がかかるようだ・・・。
大変な時間をかけ、ここまで来ても
天候が悪く全容が見れないまま去っていく人も多いとか・・・。
なんせてっぺんは雲の上なんだから・・・。
雨季にもかかわらず、運良く1発で撮影できた我々は
世界一の滝を背に、また1日かけ川をくだっていく・・・
翌日、今度は空から・・・
『カナイマ』からヘリでひとっ飛び・・
ボートであんなに時間がかかったのに・・・。
写真をご覧いただけるとお解かりいただけると思いますが、
ヘリから完全に外へ出て、
ハーネスに体を預けての撮影になったので、
写真を撮る余裕など無かった為、写真はありません・・・。
以前にも言いましたが、
『私は高所恐怖症です!』
いくらヘリでの空撮は好きとはいえ、
今回ばかりは怖かった・・・ホント・・・
テーブルマウンテンの上空から滝へと飛ぶと
目の前の地面がいきなり1000m落ち込むんですよぉ・・ぉ・・・
でも、素晴らしい景色でした・・・
カメラマン憧れの地のひとつ『ギアナ高地』
空からですが、見れました・・・。
なんとも説明できませんが、現実離れした
とてつもない風景でした・・・。
『最後の秘境』といわれるのも、うなづけます。
今回の貴重な体験は、
この仕事をやっているからこそ・・・。
自費ではなかなか・・・
感謝・・・感謝・・・
長編になってしまいました・・スミマセン
by hinoe-uma
| 2005-04-04 13:55
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